洛友会会員構成の変遷
木村 磐根(昭30年卒)
洛友会は京都大学電気工学科の卒業生をベースとして始まったが、この50年の間に、電気工学科が発展的に改組され、洛友会会員構成も以下に示すような変化があった。すなわち、昭和32年(1957年)3月までは電気工学科(定員50名)の卒業生だけであり、卒業者数も50〜60名ほどであった。昭和29年4月から電子工学科(定員30名、昭和35年から定員35名)が設置され、昭和33年3月から同学科の卒業生が新たに生まれた。また昭和36年4月から電気工学第2学科(定員50名)が設置され、昭和40年(1965年)3月には同学科の卒業生が出るようになった。昭和45年から情報工学科が設置され、電気系から定員を15名移したので、電気3学科としては合計120名となった。なお情報工学科は同窓会を洛友会と別に創設された。昭和61年から入学定員の臨時増があり、電気系学科の総入学定員は昭和61年130名、62年145名、63年143名、平成元年130名、同3年140名とめまぐるしく変わっている。
平成7年(1995年)4月、工学部の23学科が学科統合により6学科に編成替えとなったが、電気系3学科も電気電子工学科(定員140名(内臨時増員10名))と1学科にまとまり(大学院では電気工学専攻、電子物性工学専攻、電子通信工学専攻の3専攻に改称された)、平成9年3月からは大学院博士前期課程では上記3専攻の修了生がでることとなり、学部では平成11年3月からは電気電子工学科の卒業生となった。なお平成11年からは臨時増員10名を文部省に返したので、正規の定員は130名となっている。
一方大学院に関しては、平成8年4月、工学研究科から独立してエネルギー科学研究科が設置され、また平成10年4月には情報学研究科が設置された。このとき、電気系の一部の教官はエネルギ科学専攻に、また電気系3専攻のうち、電子通信工学専攻が情報学研究科に移った。そのため電気電子工学科の卒業生の一部は上記の情報学研究科、エネルギー科学研究科の大学院に進学することになる。
洛友会会員の構成は、従って平成7年4月以降は大変複雑となっている。これを簡単にまとめると、これまでは工学部電気系3学科卒業生、大学院工学研究科電気系3専攻修了生が基礎であったが、平成7年4月以降の入学者については工学部電気電子工学科の卒業生が基礎であり、他大学、他学科の卒業生であっても、情報誌「Cue」に一覧が記載されている"電気系関係研究室"の大学院出身者を洛友会構成員とすることになっている。なおこのほか、電気系関係研究室の教員で、上記のどの分類にも属さない方々については役員会の承認を得て推薦会員となって頂いている。
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