関西支部の活動状況について
福田 隆
洛友会50周年おめでとうございます。一口に50年とはいいますが、本会のような全国的規模なOB会でありながら安定した活動を50年間継続しているOB会は少ないのではないでしょうか。これも洛友会会員各位の本会に対する理解・支援があるのは勿論ですが、歴代の会長以下本部事務局の方や各支部の幹事の方の並々ならぬ努力があってこそだと思います。改めて本会の底力を感じる次第です。
そういった歴史ある洛友会の50周年を記念する会報に私のような若輩が寄稿させていただくのははなはだ僭越ではございますが、それぞれの時代の思い出話については諸先輩にお任せするとして私からは関西支部の活動状況についてご報告したいと思います。
関西支部は、洛友会のお膝元ということもあり会員数約2700名と支部の中では会員数が最大の支部です。年間の主要行事としては、6月の支部総会(隔年で本部総会と共催)・秋の家族見学会・年2回(春と秋)のゴルフ大会があげられます。その他に他の支部と同様隔年で広告募集をおこなっているほか、会費納入率の向上に向けた取り組みやH11年に開設したホームページの更新といったこともおこなっております。
主な活動は以上のとおりですが、今回はこれらの活動の中から「家族見学会」について「苦労話」を交えて少し詳しく報告させていただきたいと思います。
「家族見学会」については、関西支部では例年10月頃に開催しており会員の参加人数・世話役の人数・長期に亘る準備と当日に要する労力、といった点から年間行事の中で最も重要な行事となっております。毎回博覧会などイベントがあれば、そこを中心として名所・旧跡など観光スポットを付加する行程を基本にしております。洛友会からの補助により格安の費用で参加できることから例年100名を超える参加(多いときには200名を超える場合もあります)をいただいており旅行会社のツアーというよりは修学旅行に近い人数になります。これほどの多人数が参加する見学会でありながら関西支部では従来から旅行代理店に任せるのではなく幹事会社が中心となってプランの策定から案内状の送付・集約、当日の対応を一手におこなっております。当然幹事会社は旅行業を仕事にしている会社ではない場合がほとんどで、まったくの素人が旅行代理店の力をお借りしながら一から準備を進めることとなるので準備にかなりの時間と労力を必要としますし、当日の世話役も10人を超える人数が必要となります。そういった「家族見学会」を実施するにあたり、まず準備段階で特に気を使うのが「昼食場所」と「利用する交通機関」です。「昼食場所」については、昼食時に支部長挨拶(会長が参加されていれば会長挨拶も)をするのが恒例ですので100名を超える参加者が一堂に会して食事できる場所が必要となります。また、関西支部では参加者にできるだけ満足していただける昼食を提供することにしており、「広さ」と「味・ボリューム」を兼ね備えた昼食場所を選定する必要があります。ただ、行程の途中でそういった昼食場所を探すのは非常に難しく、しかも行楽シーズンであることから早期に予約する必要があり最初に最も思案するところです。次に「利用する交通機関」ですが、通常は「バス」を利用する行程で考えますが行程によっては時間的にどうしても「列車」を使う必要がある場合が出てきます。「バス」であれば、集合時間に遅れる方がおられても時間調整ができますが「列車」ではそういうわけにはいきません。また乗り換え時には100人を超える人の誘導をスムーズに行わないといけませんし、座席はできるだけ家族単位で座っていただけるよう配慮するなど「列車」を使うとなると「バス」とは違った苦労が出てきます。準備段階ではこれ以外にも予算の設定、参加される方の集合場所・解散場所の確認、遅れた方への対応など決めておく必要のある事項がありそれぞれ大変ですが、紙面の都合上今回は省略いたします。次に「家族見学会」当日ですが、準備をいくら用意周到におこなっていてもいざとなると準備段階での抜けや思わぬハプニングなどがあり臨機応変な対応が必要となります。関西支部では集合場所を通常京都と大阪の2箇所設定しており相互の連絡は密にしておく必要があり携帯電話での相互確認はもちろんのこと集合場所への誘導役・参加費用の徴収役など多くの世話役を配置して万全を期すようにしています。それでも急遽参加できなくなる方や参加する予定であるが時間になっても来ておられない方が出てくるなどこれらの事象を想定して対応手順は決めていても右往左往する状況です。人数確認が終了し一旦出発すれば一段落で、あとはポイントとなる場所での人数確認さえしっかりすれば比較的スムーズに進みます。帰りも交通渋滞に巻き込まれ帰着時間が遅れることがなければ、解散時に忘れ物をチェックして一大行事が終了します。
このように関西支部の「家族見学会」は旅行代理店の方の手助けはあるものの素人が最初から組み立てるツアーであり、旅行代理店の方の日ごろの苦労が身にしみてわかりますし、参加された方が満足いただけたか不安にもなりますが後日参加者の方からお礼の手紙をいただくこともありその時には言い知れぬ満足感があります。また今年も満足していただける「手作りの家族見学会」を目指して今年度の幹事が準備に入ったところです。今年も例年以上に多数ご参加していただけることを期待してやみません。
関西支部会計幹事
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