卒業50周年同窓会
洛友会会報 204号


卒業50周年同窓会

 昭和28年新制卒業生は、平成15年11月6日、7日の2日に亘り京都にて、同窓会、見学会を開催した。今回の参加者は39名で、物故者5名を除く現在員55名の約70%のご出席が得られた。

・50年ぶりに電気教室に集合
 第1日目の11月6日13時、電気教室旧玄関前に集合。電気N館4階 第1教室で久しぶりの顔合わせである。中には50年ぶりの顔を会わせで顔と名前が一致しない方も有り、失礼にならないようにやり取りをしている内に、声色から名前を思い出すことも有る次第。少々の時間が経過すると、とたんに堰をきったかのように話が弾む。同窓生とは、本当に良いものであると実感が込み上げてくる。
 本日予定した見学プランを幹事より説明し、京都大学総合博物館、総合人間学部キャンパスなどを見学した。

・知の殿堂 京都大学総合博物館を見学
 京都大学総合博物館は、東大路通り沿いに2001年6月1日に完成。
京大の博物館の歴史はけっこう古くて、1914年に文科大学(いまの文学部)付属の陳列館が設けられたことに端を発している。既に89年の歴史を刻んできたことになる。平成8年に、当事の文部省の学術審議会の「ユニバーシティ・ミュージアムの設置について」の答申に基づいて京大ほか6大学に大学博物館が設置されたのである。京都大学総合博物館には、霊長類学や生態学、古生物学、植物分類学など、多彩な研究資料約250万点が所蔵されており、正に蓄積された知の殿堂と言える。

・カンフォーラ(楠)でティータイム
 大学のシンボルである時計台は、大学創立百周年を記念して「時計台記念館」に改装工事中でした。正面の楠の名に因んで付けられた洒落たレストラン『カンフォーラ』で、散策の疲れを癒し、16時30分 迎えのバスで同窓会会場へ。

・同窓会懇親パーティ
 同窓会は、教室より近藤文治先生をお迎えし、京都洛北、高野川のほとりに立つシティリゾート感覚のアピカルイン京都で挙行。
 会を始めるに当たり、若くして亡くなられた安芸修(旧姓 阿部)、片山昭治、片山敏夫、京本義章(昭29)、船越利昭(昭29)各位のご冥福を祈り黙祷を捧げた。引き続き同窓生を代表して井上誠一君より挨拶をして頂き、いよいよメインイベントである卒業50周年の同窓会となる。
 しばし団欒の後、近藤文治先生よりご挨拶を頂きました。
先生は、(財)応用科学研究所理事長、(財)近畿地方発明センター理事長、さらには洛友会会長などなどの要職に就かれ週休3日制で打ち込んでおられるという多忙さ。余生は、人に奉仕する、大きな仕事を残しているとも仰っておられました。正に前向きの気迫に同窓生一同感服した次第。我々の10年後は近藤先生のように在りたいものと思った次第でした。

・いよいよ桂キャンパスへ
 翌11月 7日8時40分アピカルイン京都発、途中金閣寺を拝観し、一路 京都大学桂キャンパスへと向った。
 ここでは、クラスターAゾーンの総合研究棟?(電気系)を見学した。設備も整い、いよいよこれからと言う雰囲気を案内の先生から伺った。さらにクスラターBゾーンへ進み、桂インテックセンターを見学した。ここは、専攻の枠組を越えて、夫々の英知を結集融合し、学際的な応用研究課題に取組み、世界を先導し、新しい技術を創出すると言うコンセプトのもと、5つのオープンラボと高等研究院で構成されている。
 新しい技術開発に対する京都大学の研究体制、設備の充実を目の当たりにし、桂キャンパスの見学は有益であった。

・最後に趣きを変えて平等院へ
 平等院鳳凰堂には、菩薩が天空を舞う阿弥陀の極楽浄土が再現されている。彼岸の中日には朝日が阿弥陀の正面から昇り、夕日がその背後へと沈んでいくという。その先には、西方極楽浄土が広がっていると信じられている。
 我々一同、来世の幸福を祈りつつ、また再会の機会を願いつつ、平成15年11月6日、7日の2日間に亘る同窓会ツアーの最終点であるJR京都駅に向った。

 西組 野口透(昭28年卒)
 東組 近藤貞吉(昭28年卒)

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