洛友会中部支部の活性化と一層の発展を願って
中部支部長 増田宗敏(昭38年卒)
(1)はじめに
昨年(平成15年)6月26日の中部支部総会において、支部長に選任された増田でございます。前支部長の大野彰氏(昭25年卒)から「次はやって下さい」と事前に言われ躊躇しましたが、名鉄に入社して以来、大野氏をはじめ、石川進氏(昭26年卒)、遠藤茂氏(昭27年卒)の諸先輩には洛友会中部支部主催の諸行事(総会、家族例会、ゴルフ、囲碁等)に誘われ大変お世話になってきた経緯もあり、「今度は私が皆様のお世話係となってささやかながらご恩返しをしよう」と決心したのが支部長を引き受けた動機であります。
元より浅学非才の身で大したお世話も出来ませんが、引き受けた以上、現役員スタッフの皆様と力を合わせ、会員の皆様に少しでも喜んでもらえるような支部を目指してまいる所存です。
(2)中部支部の経緯
前会計幹事の前原恒之氏(昭28年卒)の資料等により「洛友会が創設された昭和28年の12月5日、中部支部の第1回総会が開催され初代支部長に名工大学長であった清水勤二氏(大12年卒)が選出された。」とあります。(当時の中部支部会員数は約120名)
昭和39年、第2代支部長には日本電話施設鰍竍皆M愛知を創設され、陶芸や狂言の世界でも有名な本多静雄氏(大13年卒)が就任されました。本多支部長時代に私も、秋の日本電話施設主催の、志摩半島五ケ所湾七日島の観月会に便乗して参加させていただいたのが懐かしく想いだされます。
昭和62年、第3代支部長に大野彰氏が選出されました。大野支部長は滑阜乗合自動車の社長をされていた事もあり、秋の家族同伴例会では格別のご配慮により、白川郷、彦根長浜、高山、郡上八幡ほか多数の名所旧跡めぐりを企画され、私も家内と共に毎年楽しく参加させていただきました。
(3)現状における課題と今後の対応
私が支部長を引き受けた時点で感じていた課題の最も大きいものは、支部行事に参加される会員がほぼ固定化され、総会時でも10数名であり、何とか若い会員の方々も気楽に参加してもらい活気のあるものにしたいという事でした。それ故、当地域で多数の会員を擁する、中部電力鰍ニトヨタ自動車梶i夫々のグループ会社を含む)の会員の方にお願いをして行事への参加を呼びかけました。
また、夫々の企業から副支部長として小林郁生氏(昭44年卒)、杉谷達夫氏(昭和50年卒)に就任していただき、今後の夫々の企業のまとめ役としてご尽力いただく事としました。
また、会計幹事として安藤和史氏(昭47年卒)、総務幹事として林靖人氏(昭和42年卒)、松浦昌則氏(昭和53年卒)の各氏に就任いただき、支部役員の顔ぶれはかなり若返りました。
なお、前支部長の大野彰氏には、顧問として大所高所からご指導いただく体制となっております。
以上の体制で、昨年総会を開催した結果、33名の会員が参加いただき(一昨年の総会出席は16名)倍増し喜んでおります。
その他、支部の活性化に資する事として考えている事柄を以下に記します。
@中部支部会員名簿の作成
平成15年度の会費納入会員数152名の名簿を作成するもの。これにより行事未参加者が把握でき、勧誘しやすくなり結果として出席率の向上につながり会の活性化に役立つものと期待される。
A秋の家族同伴の例会の充実
私自身もそうであったように、一度参加すれば必ず喜んでもらえると確信できる行事であり、それが故に期待に応える内容を企画する側としては苦心するところではありますが、会員へのアンケート結果等を参考として、その時々にマッチした企画を作り会員の期待に応える所存です。
B支部会計の拡充
15年度からの繰越金が約500千円と若干心細くなってきています。支部支援行事の囲碁、ゴルフ等の援助金、秋の家族例会への援助金にしても毎回必要となり、そのためにはもう少し貯蓄して行く必要があると思われます。それには、隔年の洛友会の名簿発行時の広告掲載時に会員企業からより多くの応募が望まれますので、今後は具体的にお願いをして行く所存です。
C支部HP(ホームページ)の創設
これは現状においてはすぐに計画、実現する事ではありませんが、近い将来支部の活動状況や行事の出欠席を自宅のパソコン又は携帯電話からできるようにし、また、本部とリンクする事により大学の最新情報等が入手できるようにすれば、会員にとっても利便性は高まるものと思われます。
(4)その他のこと
今年4月1日より国立大学は独立行政法人となり、大学を取り巻く環境は抜本的な変革を遂げました。官的発想→民的発想、国への依存→自助努力、第三者による評価制度の導入、競争原理を背景とした大学の諸活動等々。私達同窓の人間として、これからの母校の将来に対して大いに関心もある所ですので、洛友会の場を通じ学校の最新の動向について、現職の先生方から今後とも教えていただきたいと願う所存です。
また、昨年10月、桂キャンパスの一部(大学院工学研究科「電気系専攻」と「化学系専攻」)が稼動を開始したように伺っておりますが、まだ現地を訪れた事はなく、例えば秋の家族同伴の例会等の機会を利用して見学会を開催するのもよいのではと思っています。
最後に洛友会とは直接関係ありませんが、現在中部地区で進んでいる大きなプロジェクト2つを簡単にご紹介させていただきます。
まずその1つは、来年3月25日〜9月25日開催される愛知万博(正式名称は2005年日本国際博覧会)です。テーマは「自然の叡智(Nature's
wisdom)」で、開場は長久手会場(約158ha)と瀬戸会場(約15ha)で両会場はゴンドラで結ばれます。
自然と調和した会場づくりが会場設計のコンセプトとなっていますが、参加国125ヶ国、参加国際機関8機関と日本から政府、自治体のほか主要な民間企業(トヨタグループ、JR東海、日立、三菱、三井東芝、電力会社、ガス事業会社等)が夫々大型パビリオンを出展の予定で、現在着々と建設が進行中です。
また、会場までのアクセス交通機関として藤ヶ丘〜万博会場(約9.2km)を結ぶHSST(常電導磁気浮上式リニアモーターカー)が世界で初めて実用化されます。現在急ピッチで工事が進行していますが、騒音、振動が少ない環境にやさしい都市型輸送システムとして愛知万博の目玉として注目されています。その他、会場内の移動には無人自動運転・隊列走行が体験できる新交通システム(IMTS)も話題となっています。(詳しくは協会HP
… http://www.expo2005.or.jp参照)
もう1つのプロジェクトは、知多半島常滑沖に建設中の海上空港、中部国際空港「セントレア」です。事業主体の中部国際空港鰍ヘ3セク(国:地方自治体:民間の出資比率=4:1:5)で、開港予定は2005年2月17日で、これも現在急ピッチで建設が進んでいます。
また、主要アクセスとして名古屋鉄道 常滑線の空港駅までの延長工事と空港駅建設工事も進行しています。これら2大プロジェクトは中部の活性化、話題性に大きく寄与していると思います。洛友会の皆様方も来年是非名古屋へお越し下さい。
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