香水若返り法
太田 實(昭24年卒)
会報207に「香水若返り法」を出しましたが、この原稿は04・9・14日の物で、その後も「若返り」は幸いにドンドン進行しまして、記事としての内容が著しく変わってきております。そこで続編として次の文を出したいと思います。尚女性ホルモンの考え方は現在は不適当ではないかと考えていいます。
楽しんで「若返る」、楽しいから「若返る」
最初は「香水」を使えば健康になれるということで、「香水」を近くに置いて楽しんできた。
しかししばらく経ったら意外な方向へ脱線を始めた。決して悪い事ではなく、大変素晴らしい結果が出てきた。それは「健康」ではなくあらゆる項目で「若返り」が出てきたのである。勿論夢にも考えていなかったことである。中でも寝床から立ち上がるときなどは、従来は両側につかまって立とうとしても腰が抜けてしまったことがある。今では後ろに手を着けば簡単に立ち上がれる。これは足が非常にしっかりしてきたことになる。これは十年以上昔に逆上がっていると思われる。従来和式のトイレで両側につかまっていたものが、手を放しても良くなった。これも足が「若返った」結果である。もう一つ気が付いたのは駅の階段を降りるときである。以前は不安で恐かったので手摺りをつかまっていたのであるが、これは前からくる別の老人とぶつかる。ところが最近は足がしっかりしていて手摺りの必要が無くなり真ん中を降りることが出来るようになった。年を取ると動作が非常に不自由になる。このように自分でもびっくりするような現象が出てきている。
男性は女性の使っている「香水」は楽しんでいる。何故自分の「香水」を使わないのだろうか。
小生は「香水」を使って「若返り」を獲得した。それも「若返ろう」と思って「香水」を使った訳ではない。こういう経験は人生社会でも珍しいことではないだろうか。通常は計画をしてもなかなか思うようにならないものである。小生の場合には別の計画をしないのに、特に素晴らしい結果が出てきた訳である。ここで一寸振り返ってみると普通の現象は、リハビリの様に大変な努力をしてなんとか目的を達するものだが、「香水若返り法」は全く一般の現象と異なり、「香水」の「香り」を楽しむという非常に楽しい行動の結果、更に楽しい「若返り」が得られる訳である。人間社会、人間生活に於いて有り得ない現象である。勿論コンナ事が起こるとは全く考えていなかった。
小生も健康になれるということで「香水」を使い始めたので、決して「若返ろう」と思ってやったことではない。結果として「若返り」が起こったのである。
「香水」は非常に良い「香り」を持っているので、その「香り」を楽しむだけで非常に爽やかな気分になり、脳を始めとしてあらゆる器官を活性化して「若返り」を得る事が出来る。この効果は非常に大きなものがあり、他の何よりも優れている。この事実は従来男性が「香水」を使っていなかったために全く考えられていなかった。即ち莫大な財産を見落としていた訳である。かく申す小生も最近までは気付かなかった。「健康法」については一応考えてきたが、「若返り」の効果は知らなかったし、「若返り」等というものは「お伽噺」の世界の話だと思っていた。しかしそれが自分の肉体に「若返り」が起こってみると、これは大変なことである。理想でも夢でもない現実の自分の肉体に起こっているのである。小生も一応技術者、この世の中に「若返り薬」が有る等ということは考えた事も無かった。
「香水」の「香り」が非常に楽しいことは分かっていたがそれはそれだけのことで、「若返り」が起こる等ということは夢にも思わなかった。「若返り」が起こってみるとなんとなくうなずけるものがある。それ程「香水」の「香り」というものは、非常に心地良く心もとろけるような甘い感触を持っており、思わず目をつぶって深呼吸をして「香水」を楽しんでしまう。
こういう感触を持てる物は他にないと思われる。「香水」を近くに置いて楽しめるということは最大の幸福である。従来から「香水」は女性だけに使われ、「香水」は女性のものだと言う考え方で男性は見向きもしなかった。
今回小生は「香水」の「香り」を身をもって体験しその偉大なる効果を「若返り」という形でとらえることが出来た。それも偶然の結果で、「若返ろう」と思って「香水」を使ったわけではない。即ち非常にラッキーな結果である。一応女性用の「香水」を男性が使って「若返り」を起こしたわけであるから、大きな飛躍を含んでいることも事実である。若干女性的な面もあるが、「若返り」という現象はお金に換算することは出来ないが大ざっぱに考えて一千万位に相当するだろうから、男女の差別等論ずるに足りない。莫大な財産を取得したことと同じである。従ってこれに使う「香水」の費用等は全く問題にならない。「香水」の使用量が少ない事も特徴である。
もう一つこの「若返り法」の特徴は「肉体的な」トレイニングのようなハードなものは全く無く、肉体的には静かに「香水」の「香り」を楽しむだけである。小生は肉体的に健全であるが、肉体的に病的な人でも同じ「若返り」が得られる筈で、病気も種類によっては回復出来る筈である。肉体的には脳その他肉体を支配する器官が内部から改善していくので、特に肉体的に動く必要はない。寝ていてもよい。
兎に角優雅な「香水」の「香り」を心行くまで楽しんで「若返り」をさせて戴ける訳であるから、こんなに旨い話はない。本当にこんなに旨い話があってもよいのだろうかと思う事も有る。しかし「若返ろう」と思ってやったことではないことも事実である。最初に「香水」を使えば気分が良いのではないかと考えたことが当たっていた。
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