平成16年度電気電子工学系進学・就職状況
電気電子工学科長 島崎眞昭
電気工学科長専攻長 大澤靖治
電子工学科長専攻長 鈴木 実
平成16年度の就職の世話は、電気工学専攻および電子工学専攻の大学院学生については学科長とそれぞれの専攻長が、学部学生についてはこの3名と佐藤 亨副学科長が、情報学研究科の通信情報システム専攻の大学院学生については高橋達郎専攻長が担当いたしました。なお、16年度は学科長と電気系専攻長の本拠地が桂キャンパスであったこと、工学部3号館の改修があったことなどのため、吉田キャンパスには副学科長がおかれました。
16年度も電気系への求人は400社以上と、例年どおりの依頼をいただきました。電気電子工学の出身者に対する社会からの期待に応えることのできる学生を育成していく責務の重さを感じるとともに、推薦の依頼に応えられなかった多くの企業にはお詫び申し上げ、引き続きご支援をお願いする次第です。
会社からの求人の特徴としては、自由応募制をとる企業が引き続き増加傾向にあるということと、大きな企業では予め志望する部門とのマッチングをとることを求めるところが増えてきていることが挙げられます。電気電子に対する求人形態としては、自由応募か学校推薦かを明確にしていただき、基本的に推薦依頼をいただいた企業に対して就職の世話をいたしました。自由応募制の会社を希望する学生は早くから動く必要があることから、前年度の例にならって1月(修士1回生)および2月(学部3回生)に第1回の進路ガイダンスを行いました。マッチング制については、各部門に対する適応性を十分判断できるという会社側のメリットがある反面、大学側としては、マッチングの成立数と学校推薦枠との整合性において若干気を遣う面がありました。また、学校推薦の意義が薄れつつあることを認識いたしました。
学生の希望の特徴は、関西系のいくつかのメーカーならびに一部の自動車会社の人気が高く、相対的に総合電機メーカーの人気が低下しており、企業の実績に比較的敏感に反応しているように感じられました。希望が集中した企業については、学内での面接結果などを参考にして調整を行いましたが、志望企業にどうしても就職したいという意志が変わらず、かつその会社にふさわしいと判断した学生には、推薦しても不採用になる可能性がかなりあること、不採用になっても自身の責任であるということを確認した上で、推薦枠を超えて推薦状を出した会社もありました。
学部学生については、4回生になったばかりで、まだ社会に出て働くということについての自覚が十分でないと思われる学生も散見され、そのような学生はやはり面接でうまくいかないというケースがありました。第1志望の会社で不採用になったため、修士への進学に進路を変更した学生も何名かおりました。しかし、全般的に見て、以前よりも面接試験に対する心構えないし準備ができてきているようです。改善されつつあるとは言いながら、なお厳しいここ数年の就職状況を反映しているものと思われます。
過年度生で卒業のめどがつく時期が遅れたため、就職先が決まるのも遅かった学生がおりましたが、結果的には就職希望の学生はほぼ100%就職することができました。平成16年度の学部卒業者数、修士課程修了者数と進学状況ならびに就職企業名は直接会報をご覧下さい.
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