卒業50周年記念同窓会報告
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電気工学科電子工学科昭和33年卒業者による卒業50周年記念同窓会が平成20年9月24日〜25日にわたり実施された。今年は50周年の節目の年に当たるため、「琵琶湖周航歌」をテーマとした小さなバス旅行を計画し、近江八幡、水郷めぐり、長命寺、比叡山、母校校内見学と、天候にも恵まれ、23名の参加を得て、楽しい旅と懐かしい交歓の時を持つことが出来た。
集合は近江八幡駅で、水郷めぐり発祥の地である豊年橋を出発し、手こぎ和船に分乗し、琵琶湖畔に密生するヨシやガマの間を縫って、約一時間半の船旅を楽しんだ。
午後からは、周航の歌にある第31番の札所、長命寺を参拝した。
八百段の石段は、そろそろ後期高齢者にさしかかる年齢の我々にはきびしいので、タクシーに乗り合わせてのバイパス。健康長寿の霊場として霊験あらたかな本堂、鐘堂などを参詣し、そこから比叡山に向かう。軽快なドライブウェイにより、仰木、横川から延暦寺に到り、山頂からは秋の澄んだ光に輝く大津・膳所と琵琶湖の雄大な風景を展望した後、山中越え道を下って京都に入った。
宿舎となった「くに莊」は、鴨川のほとり旧久邇宮邸跡地に建てられた保養所で、静かなたたずまいを見せている。到着後は、全員による記念撮影のあと会席膳による開宴となり、やむなく欠席した会員の日本酒の差し入れもあって賑やかな乾杯で50年に及ぶお互いの健康をたたえ合った。
翌日はオプションコースとして大学校内訪問ツアーが組まれ、最近開館した京都大学総合博物館、時計台基礎部分の耐震構造などを見学した。
総合博物館は平成13年に構内にて一般公開を開始した日本初のユニバーシティミュージアムで、二百六十万個の学術標本資料を収蔵している。因みに70歳以上は入場無料である。
また基礎耐震構造は、最新の免震装置と最上階にある建築時からのドイツ製大時計駆動機構、2階の迎賓質などを見学し、「地震に強い時計台」を印象づけていた。1階にはしゃれたレストラン「ラ・トゥール」があり、ここで昼食をとって散会した。
我々も古希を過ぎ、健康状態も流動的で次回開催も危ぶまれる声のあった中で、大きな収穫は、次回の再会を約し、全員が意気軒昂と別れたことであった。
加藤 隆二(昭33年卒) 記
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